Billboard JAPAN


NEWS

2026/09/04 13:30

オリヴィア・ロドリゴ、トランプ政権による“ポップ・スターへ喧嘩を売る”行為を批判

 オリヴィア・ロドリゴが、有名ミュージシャンに対して論争を仕掛け続けるドナルド・トランプ政権のパターンを批判し、それが“目眩まし”の手法だと考えていると語った。

 現地時間2026年9月3日に放送された、米独立系メディア組織であるNPRとの新たなインタビューで、彼女は国土安全保障省(DHS)が自身の楽曲「All-American Bitch」を昨年11月に全国で行われた移民摘発作戦を称えるビデオに使用した件について質問を受けた。当時オリヴィアは、ホワイトハウスとDHSの投稿に対して、「私の曲をあなたたちの人種差別的で憎悪に満ちたプロパガンダのために絶対に使わないで」とコメントしていた。

 今回、彼女はこの一件についてさらに踏み込んだ見解を示した。「もう、最悪でした」と彼女はオンエアで語り、「女性を押し込めてきた女性嫌悪的な型にはまることへの息苦しさを書いた曲が……ICE(米移民・関税執行局)の摘発という残虐で残忍な場面に使われるのを見るのは本当につらかったです」と続けた。

 彼女は、「今振り返ると、それは彼らが使うひとつの手法だと思います」とトランプ政権について見解を述べ、「ポップ・スターに喧嘩を売ることは、彼らがほかの恐ろしい、本当に恐ろしいことをしている間の格好の目眩ましになりますから」と語った。

 現地時間9月3日にコメントを求められたDHSは、米ビルボードに対し、「米国は常に、私たちを安全に守ってくれる連邦法執行官たちに感謝しています」と述べ、「ロドリゴさんは彼らの犠牲を軽んじるのではなく、その奉仕に感謝すべきではないでしょうか」と付け加えた。これは別の件でオリヴィアがICEを批判した後、3月に米ビルボードへ示したのと同じ回答の繰り返しだった。

 保守的なこの政権が、サブリナ・カーペンターやアリアナ・グランデといった著名なリベラル派アーティストの楽曲を繰り返し使用し、当該アーティストが公開声明でそれを非難して反撃するという構図の真の目的は、注意をそらすことにあると指摘したのは、オリヴィアが初めてではない。ホワイトハウスが自身の楽曲「Big Boy」を動画に使用した後、シザはXに、「ホワイトハウスがアーティストに対して炎上狙いの挑発をして無料プロモーションに使うのは、まさに暗黒の極み」と投稿した。

 DHS側もそのような目的で有名人との小競り合いを仕掛けていることを認めている。テイラー・スウィフトのファンダムが、TikTokの動画で「The Fate of Ophelia」が使用されたことに抗議した後、11月に米バラエティの取材に応じた当局者は、「私たちがこの動画を作ったのは、フェイク・ニュース・メディアが [中略] 血眼になって拡散するとわかっていたからです。おめでとう、まんまとしてやられましたね」と述べた。

 【グラミー賞】受賞者であるオリヴィアがNPRに語ったのは、初開催の【デイジー・チェーン・フィールズ】フェスティバルが成功裏に幕を閉じてから5日後のことだった。同フェスティバルは、女性・女児を支援するチャリティへの寄付として2,000万ドル(約31億円)を集めており、そのうち半額はメリンダ・フレンチ・ゲイツが最初の寄付額に同額を上乗せしたものだ。また9月3日に彼女は、米ローリング・ストーンのデジタル版カバーに、いずれも【デイジー・チェーン】のラインナップに名を連ねたチャペル・ローン、ドーチー、サラ・マクラクランとともに登場した。

 オリヴィアはフェスティバルの意義について同誌に対し、「私たちを抑え込もうとする人たちは、私たちが圧倒されて孤独を感じることを当てにしています。だから希望と連帯感に満ちたコミュニティを育めるイベントは、今の時代、本当に本当に力強いものだと思います」と語っている。

関連商品